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悪魔にも運命(さだめ)があるの!?『エミリー・ローズ』

1976年にドイツでアンネリーゼ・ミシェルという少女が病気と診断され、長年治療していたが改善する気配がなく、その後の異常行動からカトリック教会教区より正式に「悪魔憑き」と判断され、悪魔祓い(エクソシスム)を実施中に栄養失調などで彼女が死亡したため、裁判となった事件を題材に2005年に製作された作品。

エクシズムというとたいていはオカルトジャンルになるのですが、あえてサスペンス・ドラマにジャンル分けしました。(ありえない方向に体が曲がったりはしますけどね)

なぜなら、悪魔祓いをしてエミリー(主人公)を死に追いやったとされる神父の法的責任を問う法廷が舞台の中心になっていて、その法廷の中でエミリーが悪魔に取り憑かれてから死に至るまでの経緯が語られる中で、エミリーが何を望んでいたのかが明らかにされる法廷ドラマだからです。

思いっきりネタばれになりますが、何がオーマイガッなのかというと、エミリーが生前ムーア神父に託した手紙にエミリーが聖母マリアから受けた啓示のことが語られていたのですが、その回顧シーンでエミリーが聖母マリアに「なぜ私に悪魔が棲みついたのか、なぜ私なのか」と問うと「それが(エミリーの中にいることが)悪魔の運命(さだめ)だったのだ」というくだり。

それによってエミリーは、自らが犠牲になることで人々に霊界の存在を知らしめるために悪魔と共に滅びる運命を受け入れることを決め、死に至ったわけです。

エクソシズムを扱った映画の中でこれまでになかった斬新な発想じゃないですか?人間と同じように悪魔自身にも運命があるって。

いや、運命というより宿命ですね。

これ良作ですよ。ただ、この作品を観た日から、午前3時と焦げ臭い匂いには敏感になるかもね。

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