david_gale

主義を貫く尊さと危うさの境目とは『ライフ・オブ・デビッド・ゲイル』

元同僚の女性コンスタンスをレイプ・殺害した容疑で死刑宣告を受けた死刑廃止論者である元大学教授のデビッド・ゲイルが、自らの手記を綴るため、死刑執行の4日前に女性新聞記者ビッツィーを呼び寄せる。

ゲイルの話を聞くうちに、ビッツィーは彼は冤罪ではないかと考え始めたところから物語は彼が人生の最後をどう決断したのかを描き始める。

重い、重すぎる。

でも主人公の死刑執行という結末から始まって、過去をたどりながら彼が人生の最後をどう決断したのか、死刑囚になった本当の理由を解いていくパターンなので、謎解き大好きっ子でもそうでない方も、文句なく引き込まれるはず。

にしても、人生の最後を「尊厳のある死」で終わらせたいと思う人は多いんだろうけど、まさかこんなバージョンが出てくることを想定してる人はなかなかいないでしょ。

でもこの作品の解釈を間違えると、三島由紀夫みたいな抗議のための自殺も「尊厳のある死」に位置づけられちゃうわけだからちょっと危ない。

この作品を観たのは、たまたまテレビをつけたら大好きなケビン・スペイシーが出てたから。

私の中ではケビン・スペイシー=最高のサイコ野郎なので、あらすじも知らないまま見始めたわけだけど、これは脚本家がオーマイガッだな。