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【海外教育】授業は教科書ではなくすべてiPad。いつ登校してもOKの初等教育がオランダに出現!

未就業者の人材育成で多くの若年層や中高年層の職業トレーニングに関わった経験の中で、日本の教育について憂慮するような場面に出くわすことがよくあり、日本の教育事情や世界の教育事情にも興味を持つようになりました。

せっかくブログをはじめたのですから、映画レビューだけでなく世界の教育ネタについてのトピックスも今後紹介していこうかと思います。

そこで早速ですが今回はその教育ネタ第一弾をご紹介。

生まれた時からネットが当たり前の社会の中で暮らす子供たちに必要とされるスキルは、親世代の子供の頃のスキルとはまったく異るもの。今世界中の教育現場でIT化が進められているものの、そのスピードは情報社会の急速な変化に追い付いていないのが現状という中で、一気に教育環境を近未来化しちゃおうという試みが2013年8月オランダで試験的に始まったようです。

その名も「スティーブジョブズスクール」。このネーミングだけを聞くとかなり自由な学校なんだろうな~とういうことは想像がつきますが、実際のところ私の想像をはるかに超えた究極の”夢の学校”のようです。

それにしても試験的にとは言え10校も作っちゃうオランダ政府の教育に賭ける本気度は、日本人としてはうらやましい限り。

スティーブジョブズスクール(SJS)では、子どもたちが学校にもっていくのは筆箱ではなくiPadです。また、始業時間はなく、校舎もつねに開かれているので生徒たちはいつでも登校することができます。従来のようなクラスルームや学年という概念もなく、4歳から7歳のグループと、8歳から12歳のグループがあるだけ。

出典:21世紀の教育革命「スティーブジョブズスクール」とは?‐GIGAZIN

どうやらさまざまな学習プログラムが用意されていて、各個人またはグループで目標(ゴール)を設定し、進められるようですが、授業というよりテーマプロジェクトを進めるといった感じですかね。

プロジェクトは個人スタイルだったりグループスタイルだったりしますが、基本的に学習は生徒が主体的に行い、補助的にコーチ(先生)がサポートする形のようです。

プロジェクトを行う学習教材はsCoolProjects(SP)と呼ばれ、知識とスキル両方学ぶことができ、学習はテキスト、音楽、ビデオ、プレゼンテーションなどを使って行われています。またSPには締め切りが設定されていて、完了したプロジェクトは生徒やコーチ(先生)なら誰でもアクセスできますが、SJSリーダーのマリース・デハーンさんが

「21世紀のあるべき教育とはなにかを考えたのがSJSです。SJSのプログラムは、子どもたちの社会性を向上させるだけでなく個々の才能を伸ばすことを実現します」

出典:21世紀の教育革命「スティーブジョブズスクール」とは?‐GIGAZIN

と語っているように、アウトプットの優劣は重要視されていないようです。

学習計画や学習進捗はTTという専用アプリを使ってコーチや生徒が情報をシェアでき、両親はモバイルがあればいつでもアクセスして登校状況を確認したり学習計画の設定に参加できるようです。

そのほかにも仮想校舎があったり、ゲームや芸術、スポーツなどさまざまなカリキュラムがあるようで、「こうな学校があったいいな」を本当に実現してしまったような感じです。

日本のキャリア教育への有効性は?

では、日本でもこの「スティーブジョブズスクール」スタイルはキャリア教育として機能するのか?ですが、母として両国の教育、文化にかかわるフィンランド人板根シルク氏の記事の中にその答えを見つけたような気がします。

(フィンランドでは)勉強すること、学校に通うことが受験や就職の為に必要なのではなく、生きる為に大切なことであることが国民の意識として根付いており、システムに生かされています。それが子どもたちの学ぶ意欲の高さにつながっています。

出典:日本にフィンランド式教育は有効か-CLASE

きっとオランダもフィンランドと同様にこのような価値観のベースが国民に根付いている気がします。だからこそ「スティーブジョブズスクール」が生まれたんじゃないでしょうか。

子供に「なぜ勉強しなければいけないのか」と聞かれた大人が「いい暮らしをするため」と教えるのか、「自分らしい生き方や働き方を選択するため」と教えるのか、日本人の大人全員が後者になれば、「スティーブジョブズスクール」は大衆向けキャリア教育として日本でも有効に機能する気がします。

The unique approach of the Steve JobsSchool in the Netherlands from Steve JobsSchool on Vimeo.